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「舐めてキスして」
朝に留美からおはようのメッセージが来ていた。

僕と留美の間では、毎朝メッセージをやりとりするとメッセージが無かった日に 体調や事故があったんじゃないかと気になってしまうので、 自由に話しかけたい日やその時に適度におくることに決めていた。

返事も強制ではなくて、返せるなら返せばいい。
気軽に話せる仲がいいよねと、僕と留美。

とはいえ。
それでも朝に、自分の彼女、留美からメッセージが届く日は嬉しくなった。



留美の話では。
ここ数日、留美のお母さんとユウジくんのお母さんがよく会っているらしい。

同じマンションに住んでいて、もともと会うご近所さんなのだけれど、最近は特に会っている日が目立ち、 夕飯頃に一緒に戻ってくる事も多くなったと。



僕はそのことについてはよく判らず、そうなんだ? ぐらいにしか理解できていなかった。



◆ ◆ ◆



今日は珍しく。
大学を終えて、賃貸の自分の部屋へ帰ってくることができていた。

そして、夕方に。
留美からライブ通話がかかってきた。



「居た。良かったね」
留美の第一声。

最初のキスのとき以来。
留美とユウジくんの行為を生で観られるのは、今日で二回目。

僕の心臓はすぐさまバクバクと激しくなった。
一瞬にして口も渇いた。



映っている場所は留美のマンション宅の玄関。
先日の抱き合ってのディープキスと同じ場所。

どうやらこの場所しか二人きりになれる良い場所がないらしい。



今日の留美は、ユウジくんにべろべろに舐められる、はず。
鎖骨までならどこでも舐められて。
ユウジくんが留美の顔も耳も首もべろべろに舐める。
留美とユウジくんが抱き合って、抱きしめ合って、互いを求めて。
ものすごい濃厚な唾液を混ぜ合わせるキスをしながら。
べろべろに留美の顔を舐める。

もみくちゃにされて舐められてキスされて。
ベロベロ唾液まみれの留美の顔が浮かんできた。



「だいじょうぶ? はじめるね」
留美がカメラ目線で僕に向けた留美の顔と声で、僕は正気に戻った。

僕はカラカラの声で、どうぞ、とマヌケな返事をして。
スマホの留美の様子をモニタに繋いで大きく映し出して。
下に穿いてる衣類を全て脱いでティッシュを用意した。

留美には僕の様子がすぐに知れて、少し笑ってくれた。



そして。
留美は実際に目の前に居るユウジくんを見上げて。
大きく息をして、緊張した顔つきに。
照れて真っ赤な顔に変わった。



◆ ◆ ◆



留美とユウジくん。玄関にふたりだけ。
ユウジくんが扉側。留美は部屋側。

留美がユウジくんに話しかけた。

「今日はパーカーなんだね」

カメラに映るユウジくんの服装は、 上がファスナー前開きのパーカーで、 下はスウェットかジャージのようなズボン。
色はグレーで、部屋着みたいなパジャマみたいな格好だった。

ユウジくんは、このほうがシやすいと思ったから、と留美に返事をした。

「……ふーん」
留美がユウジくんをジロジロ見つめている。

今度はユウジくんが逆に留美に質問した。
ブラジャーしてないみたいだけど、その服は何?と。



ブラをしていない?

留美が答えた。

「ベアトップ」

映っている留美が着ているのは襟付きの白いシャツで。
少し大きめなのか、今閉じている胸元のボタンを外せば留美の両肩があらわになりそうな白シャツ。
下はユウジくんとおなじようなスウェットだった。

カメラが置かれている位置が遠目なので僕からは見えないけれど、留美の正面に居る背の高いユウジくんからは留美の首元や肩が見えたらしい。

白シャツの下にブラジャーをしていない?


留美の乳房が頭に浮かぶ僕の想像を遮るように。
留美の説明だと肌着を着けていないわけではないと言う。

ベアトップ、という胸をぐるっと覆う衣類。
腹巻きみたいな感じで胸を一周すっぽり覆うような感じ。
下着扱いのものはチューブトップと言うし、水着だとバンドゥ・ビキニと言うらしい。

留美が今着けているベアトップは色が白。
白シャツに白のベアトップ。
今日、もしもブラジャーやキャミソールを着ていて、シている最中に肩紐が外れて胸が見えたらはずかしいから これにしたのだと説明した。

着用中に乳首が立っても人目にわからないようにパッドが入っているタイプなので
「残念だねー」
とユウジくんにお姉さんっぽく言い放った。



すると、大きく息をしたユウジくんが、静かに。
そこまでならどう舐めてもいいってことだね、と言い返し、

「……そうだね」
小さな声で留美が答えた。



留美もユウジくんも。

鎖骨まで舐めてよいという条件をすごく意識して着るものを選んできたようだった。





◆ ◆ ◆



「はぁー……、緊張する……」
いよいよはじめるというところで留美がつぶやいた。

互いに向き合ったふたりは、あとはもう、はじめるだけの状態だった。



するとユウジくんが留美に、先に舐めていいよ、と言いだした。

ユウジくんの顔を見上げて黙っている留美に、そのほうが自分も緊張がほぐれるからとユウジくんが言った。



ああそうか。
僕はユウジくんが緊張していることは頭になかった。
留美も理解してうなずいた。
「わかった……ありがとう」



ふたりは顔を赤らめて。少し笑って。向き合って。

互いに相手を抱きしめて。

キスを始めた。



◆ ◆ ◆





「んっ……、んん……んぁ……」
留美の声。

生で観る留美のディープキス。

留美とユウジくん。
今日のふたりのキスは最初からべっちょりぐっちょりだった。

「あ……ん……ンン……」
じゅばじゅばと音を立てて唇が触れ合い。
そのたびに留美のあえぐ声が聞こえる。

ふーっふーっとふたりの呼吸も聞こえてくる。
舌が絡み。唾液が混ざり。ちゅっぷちゅっぷと音がする。

「んんん……ンッ!……アン……」
ユウジくんが留美を強く抱きしめて。
留美が声を上げる。

ユウジくんは留美の白いシャツをもみくちゃにしながら抱き寄せ。
吸いついた唇を、なにがあっても離さないというように吸いついている。
「やぁ……んっ……ンぶ……んあっ……」
絡み合う舌で留美の声は言葉にならない。

留美の唇は逃げ場が無く、ひたすらべっちょりとユウジくんに吸いつかれていた。



はじまってからずっと。
ユウジくんがひたすら留美を攻め立てて。
舌を絡めて唾液を混ぜて。ぐちょぐちょと音を立てて。

立ったまま。ユウジくんに覆い被さられるように抱きしめられて。
「ンンンーーっ!……んあ…ん!」
留美がひたすら唇を奪われて。
「んむッッ……ハァっ……ンッッ!」
口内をねっちょりべっちょり犯されていた。



ふたりは互いに顔を少し傾けて、唇がより深く密着するように。
大きく開いたクチから互いの舌がべろべろべろべろと絡み合った。

留美とユウジくんの舌が粘膜でこすれ合って。
唾液が溢れるほどにべっちょり。
唾液がじゅるじゅると音を立てて舌で混ぜられて。
「ああ……ン……ンム……ん」
留美が。
留美がユウジくんの舌を求めて。
留美の舌がうねっていた。



ふたりの唇がべちょべちょになって。
真っ赤な顔になったふたりが目を開いて。
ふわーっと口を離して。
唇と唇の間に舌と舌がつつき合うように絡め合ってうごめいて。
唾液がさらに糸を引いてねっちょりねっちょり混ぜ合わさって。
深いキスが続いていた。



やがて。
ユウジくんがそっと優しく、留美お姉ちゃん、舐めていいよ、と言った。



ぼーっとした顔の留美が、
「うん……」
と応え。

ユウジくんは目を閉じて。かがむように身体を少し小さくして。
留美はユウジくんの顔を両手で掴み。
なんというか、男なのに綺麗な顔立ちの。ユウジくんの顔を舐め始めた。



◆ ◆ ◆



留美の舐める、は、ベロベロではなくて。
キスをあちこちにつけていく感じだった。

最初はユウジくんの鼻先に。
チュ。

眼と眼のあいだの眉間にチュ。

時折、留美が、
「んっ…」
と声を漏らしながら、次々とユウジくんの顔にキスをしていった。

まぶたに。

おでこに。

首を傾けて、ユウジくんの右耳に。ちゅ。



耳たぶにキスしたところで、留美がユウジくんに話しかけた。

「シャワー、浴びたんだね」



今日はね、と答えたユウジくん。

学校から家に帰って留美の玄関に来るまでに。
今日は清潔にシャワーを浴びてきたのだと。

映像では判らない。
ユウジくんの身体からの匂いで留美は気がついたようだった。



「……じゃあ、耳、舐めちゃおっかな……」
息が荒くなりながらも、留美が少し明るい声でつぶやいて。
ユウジくんの右耳を口に含んだ。



ちゅぷ、ちゅぷ。
ちゅぱっ。ちゅぱっ。
留美がユウジくんの耳を舐め回している。

ユウジくんはじっと黙って。

留美が耳を口にたっぷり含んでモゴモゴと。

ときどき声を出す留美。
「んー……あーん……」
口を離して舌を出して、耳の隅々にペロペロと。

わざと耳の穴に舌を潜り込ませるように。
ちゅぷ。ちゅぷっ。ぺろん、ぺろぺろ。

留美が、
「反対も」

留美がユウジくんの左耳を舐めようと。
顔をズラしたそのとき。
ユウジくんがぐっと留美を抱き寄せてキスを求めた。
「ンンッ!」

一瞬慌てたような留美。でも。すぐにぎゅっとユウジくんを抱き返して。
「ん……ンン……ん…んぁ」
甘い声を出しながら。深く深く舌を絡めてキスを返した。



惜しむように唇を離して。留美はユウジくんの左耳を舐め始めた。
今度のユウジくんは留美を抱きしめ、手を首に巻き付けて抱き寄せ。 留美に耳を舐めさせながら、左手で留美の髪や首を撫でるようにまさぐっていた。

右手は留美の白いシャツをもみくちゃにしながら背中をぐしゃぐしゃになで回す。

「んぁ……ン……あん……ちゅ……」
留美は抱きしめられて身体をまさぐられ、喘ぎ声をあげながら、ユウジくんの耳を舐めつづけた。



やがてどちらともなく耳舐めが終わり、留美の顔が正面に戻り。
ユウジくんと密着して抱き合っての、深い深いベロベロなキスが再開した。



留美とユウジくんがクスッと笑った。
お互いに身体が熱くなっているようだった。
息も荒い。
恥ずかしさと性的な行為で照れ隠しの笑いがでていた。

そして。
ユウジくんに、いい?、と訊かれた留美が頷いて。

今度はユウジくんが留美を舐め始めた。



◆ ◆ ◆



「ンンーーッ! んっ! んんん!!」
留美の声。

ユウジくんも、チュ…って感じの、優しいキス舐めからはじまると思ってしまったけど。

違った。

片手で留美の身体を抱きしめて。
もう片手で、留美の頭の後ろや首や頬を押さえて。
顔を左右に振って逃げる留美をがっちり押さえ込んで。
べろべろに舐め回しはじめた。



留美が喘ぐ。
「……んハッ……! ウンッ……! ンンッ!」
唇を吸われ、舌を入れられ、ディープキスをしていたかと思えば。
舌がそのまま鼻を舐め上げ、眉間からおでこに。
「やっ…」
目をつむる留美のまぶたも舌がべろべろと這っていく。
「……ちょっ……んあッ!」
頬を舐め回され、声を出そうとすると、がっぷりべっちょり口で塞がれ、舌を突っ込まれる。
「んっ……アッ……んはぁ……」
犯されていたクチをやっと解放されて息をつくと、 また顔をユウジくんの舌が下から上に、右から左にべろんべろんと舐め回る。
「んああ……んーーっ」
留美の声が抵抗するような声から、どんどんと甘く弱くなっていく。

おでこも、鼻も、耳も唇も。
留美の顔がユウジくんの唾液でテラテラに光って見えた。

「はぁ……ああ……あ……」
留美が脱力してとろんとした表情に変わったとき。
ユウジくんが、留美お姉ちゃんもシャワー浴びたんだね、と言った。

ユウジくんに存分に舐められまくってふわふわになった留美が。
恥ずかしそうな表情で。
「わかる……?」
訊かれてユウジくんが、シャンプーの匂いがする、と答えた。
「そうだよ……、一緒だね」
留美が嬉しそうに答えた。





「んあ……あぅ……ぅぅ……」
舐められる度に留美の喘ぎ声が聞こえて。
「んん……ぅあ……」
留美は強く抱きしめられて。
身体は密着して。
ユウジくんのべちょべちょな舌舐めから逃れることはできなくて。
留美もユウジくんを抱きしめていて。
なんでも受け入れるように舐められていて。

弱々しい声で、留美が言った。
「ねえ……、下、はいてないの?」



カメラにはふたりの下半身までは入りきっていない。

履いていない?



ユウジくんが、スウェット履いてるでしょ、と言ったあと。
つづけて。それ以外は穿いてないけど、と答えた。

留美がユウジくんの目を見て。
留美の眼が。まぶたがとろんと緩くなって。
「それで、当たってるんだね……」
とつぶやいた。

興奮したユウジくんのチンコが勃起して。
下着を穿かずにスウェットしかはいていないから。
勃起したチンコがスウェット越しに張り詰めて。
抱きしめている留美に。
ユウジくんの勃起したチンコがスウェット越しに当たっている。
留美のおなか、か。
マンコのあたりに。



ユウジくんはぐっと留美を抱きしめて言った。
開放的なほうが気持ちいいかなって思った、と。

留美とユウジくんは見つめ合って。
ユウジくんの勃起チンコを押しつけられている留美が、言った。

「なんでここまで一緒なんだろう……」



僕、そして、多分、ユウジくんも。
一瞬で理解した。



ユウジくんが留美の白いシャツの前ボタンを外しはじめた。

「ひゃ……んッ!!」
留美が声にならない声を上げた。

ユウジくんは前ボタンを数個だけ外して、すかさず留美の着ている白シャツをガバッっと留美の肩の後ろへ回した。
バナナの皮を真ん中から割いてべろんと剥ぎ取るように背中まで留美のシャツを追いやった。
留美の白くてスベスベな首と、首筋と、鎖骨と肩が。全部ユウジくんの目の前に露わになった。
ベアトップで隠されていて、それでもたっぷりボリュームがあって膨らんだ留美の白い胸が目の前に現れた。





ためらいなく。
ユウジくんが留美の胸元を舐めはじめた。

白シャツを肩の後ろに脱がされて、両手が拘束されたように動かせなくなった留美が、 ベロベロに舐められはじめて声を上げた。
「やああっっ! んんんんん!!」

ユウジくんが止まらない。

留美を完全に抱きしめて動かせないようにして。
鎖骨をベロベロ舐めまくり。
舌をべろんと這わせて鎖骨を味わい。

ベアトップのギリギリ、胸の縁まで舌をベロンベロンと這わせた。
「あっ!……ハアッ……! んあっ!!」
留美は首を振って髪を振り乱しながらユウジくんの舐めまくりに耐えていた。
ユウジくんの舌は留美の胸元から上へ上がっていった。
右へ左へ舌が這いずり回って、ベロベロに留美の鎖骨はヨダレで濡らされていく。
「うぅ……アン……」

ユウジくんの舌は留美の首元を舐め回し、首をのぼっていく。
留美はされるがままに舐められ続けていて。
ユウジくんの舌が留美のあごの裏を舐め。
あごを舐め。
そのまま留美の口に到着し、犯しはじめた。

「ンン……ンぶ……んはぁッ……んん! ングッ!!」
留美の甘い、甘い、甘い喘ぎ声がずっと聞こえた。

留美は何度も強く抱きしめられ。
「はぁっ……」
緩めばすぐに胸元を舐められ。
「……やぁぁ……」
力が抜けてあごが上を向くと、すぐにユウジくんが頭を抱えてくれて。
「あ……」
そのまままたクチを犯されて。
「ンンっ!! ング……ッッ!」
留美のカラダがユウジくんの飴玉みたいに舐め回されていた。



見える留美の部分のすべてがユウジくんに舐められた頃。
ユウジくんがフラフラの留美に頼んだ。
舐めて、と。


留美が、か細い声で
「どこを?」
と聞き返すと。

ユウジくんは、胸元、と答えた。

留美はわかったとうなずいて、ユウジくんの胸元を舐めようとした。
だけど。
ユウジくんはパーカーを着ているし。
留美はシャツを剥がされて両腕は動かせなかった。
しかもユウジくんが両腕で留美をがっしり抱きしめていた。

身体が動かせない留美がユウジくんの顔を見た。

ユウジくんがそっと留美に言った。
ジッパーを開けて、と。

ふわーっとしてる留美の顔が、止まったあと、真剣な感じになって。
「……本気?」
とたずねた。

うん。と、ユウジくん。



留美は抱きしめられたまま。
顔だけをユウジくんの胸元に倒していき。
口を開けた。
ユウジくんの着ているパーカーの、胸元のファスナーのスライダーを。
咥えた。
ジジジ……とスライダーを。
降ろしていった。
留美がユウジくんのいいなりになっていた。


開いたパーカーの内側。
ユウジくんの胸板を観た留美が言った。
「なんで肌着……着てないのよ……」

ユウジくんは、下半身だけじゃなくて上半身もパーカー一枚を着ているだけだった。
ユウジくんは荒い息で興奮しながら、気持ちいいと思ったから、と返した。



「あー……ダメかも」
留美が小さな声でぼそっとつぶやいて。

開いたパーカーの中に顔を入れて。
ユウジくんの胸板を舐め始めた。





カメラにはふたりの上半身が映っていて。
ユウジくんの胸に顔をうずめる留美。
その留美を抱きしめるユウジくん。
留美は今、ユウジくんの生の胸板を舌でペロペロ舐めている。

ユウジくんは顔を下に向けて、留美の頭に顔をうめて。
留美の髪の匂いを、留美の匂いを嗅いでいるようだった。
抱きしめた手を常に動かして。
留美の頭を撫でたり。
シャツを剥いで露わになった白い肩を撫でたり。
首元を掴むようにしたり。
ひたすら留美に触りつづけるように動いていた。

留美はずっとユウジくんの胸元に顔をうめて。
左右に頭が揺れていて。
ちゅっぱちゅっぱと音がして。
べろべろにユウジくんの胸板を舐めているようだった。



ユウジくんの荒い息が聞こえ。
留美の
「んっ……んっ……んっ……」
と舐め漁る声と舌の音が聞こえてきて。
次第に、ユウジくんが不自然に身体を揺らしてきて。
留美もビクビクと身体が揺れてきて。
ユウジくんの片手が留美を強く抱きしめて。
もう片手で留美の頭を押さえつけて。
留美はずっとずっと胸元に顔をうずめていて。
頭を揺らして胸板を舐め続けて。

留美とユウジくんが。
ふたりそろって同時に。
激しく身体をガクガクと揺らした。
「ン……ッッッ!!」
留美の声がした。

ユウジくんが顔を留美の頭に埋めたまま。
留美を強く抱きしめて、頭を押さえたまま。
何度か、がく、がく、びく、びくと身体を震わせていた。
抱きしめられて押さえつけられている留美も。
びくびく、びくびく、びく、びく、びく。
身体を何度も小刻みに、ときに激しく、震わせていた。

「アッ!……ハッ!……ンッッ!!」
凄く小さな声で留美の甘い声が聞こえた。
びくびく。びくん。びくっ。びくっ。
ガクガク、ぶるっ。びくん。びくびくっ。

ふたりの身体の震えが収まりかけて。
留美が胸元から顔を上げて。
ユウジくんと吸いつくようなキスをした。



強く抱きしめられて。
髪をもみくちゃにされて。
ユウジくんに包まれて。
ふたりとも満足そうな真っ赤な顔をして。
留美はユウジくんに吸いついていた。

たっぷりと唾液を混ぜ合ってから。
「匂い……消さなきゃ……」
留美が言った。

それでもふたりの身体は密着したまま。
汗とよだれでベトベトな顔で。
互いのクチに吸いついたまま。
ビクッ、ビクッ。
ビクン、ビクンと。
いつまでも抱き合って震えていた。



◆ ◆ ◆



突然。

ほぼ同時にふたりのスマホが鳴った。

留美を撮影していたスマホを留美が慌てて手に取る。

ライブ通話は切れた。



切れてから数分は経っていない、けれど、どのくらいの時間が過ぎたか。
僕はただ、どろどろに汚した自分のチンコを握りしめて待つだけだった。



しばらくして。

留美から電話ではなく、メッセージが届いた。

「ごめんなさい」
「今日ここまで」
「お母さんが話があるって」
「ユウジくんも同じだって」



慌ただしい。
詳しく聞き返しても、多分そんな悠長な状態じゃない感じがした。

静かに留美のメッセージを待つしかない。



数秒して、メッセージ。

「お母さんに見つかったかも」




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